アロマリードディフューザーの選び方と意味 人気があるスティック種類

空間を演出するアロマの香り。最も手軽に楽しめる方法で人気が出ている アロマリードディフューザー。工夫することで、アロマリードディフューザー の使い方に幅が広がるので、アロマの専門家がご紹介します。

たくさんの種類があるアロマリードディフューザー

アロマリードディフューザーの語源、意味

正式名称はアロマリードディフューザーと呼ばれていました。

アロマ+リード+ディフューザーを組み合わせた造語です。

アロマ aroma

芳香、香りという意味。天然精油や、合成の香料も含む。

アロマオイルや香料

リード reed

葦、籐、竹や、ファイバーなど棒状のスティック全般のこと。

毛細管現象で吸い上げる

ディフューザー diffuser

液体を空気中に拡散する媒体の意味です。

香料にスティックを挿して完成

語源について。リードには、香り導くという意味がある「lead」という意味を持たせることもありますが、厳密にはスペルは「reed」であり、葦の意味からとられたものと言われています。ただし、現在は葦で作られたスティックはそれほど見かけなくなってきたので、リード自体が、細長い植物またはファイバー等のスティック全般を指す一般名称化したとも言えます。アロマラタンディフューザーとかアロマバンブーディフューザー、と呼んでも間違いではありません。

また、諸説が多々あるため、lead diffuserとしても意味としては、全く間違っていませんし、reed diffuserでも、lead diffuserでもどちらでも私は構わないと感じます。

最近は、人気が出て知名度が上がったお陰で、単にアロマディフューザーや、ディフューザーなど省略されることもあります。

ただし、省略して、「アロマディフューザー」と呼ぶ場合は、この場合は、電気で動かす機械式や火を使う加熱式などのディフューザーも全て広く含む呼び方なので、使い分けをする時には注意が必要です。

■スティックの種類について

アロマリードディフューザーのパーツ

リードスティックにはたくさんの種類があります。

いずれも、細かい隙間や空間があり毛細管現象で吸い上げる植物性が中心です。竹などは、節(ふし)があるので、吸い上げる際に不都合があるとのことで、籐が主流になっています。

  • 籐(トウラタン)
  • 竹(タケ、バンブー)
  • 葦(アシ、リード)
  • ファイバー

ナチュラル感がありますが、天然の植物由来のスティックは曲がりや反り、木くずのようなものが出やすいのが特徴です。

■最新のファイバースティックの魅力

白いファイバー製のスティック

最近、人気があるファイバースティック。植物性と比較してたくさんのメリットがあります。

  • 曲がらない
  • 吸い上げて拡散する力が約1.5~2倍
  • カビや劣化が少ない

ただし、デメリットとしては、価格が高い、着色しているものは色落ちしやすい、そして、ナチュラルな感じがしない・・という点が挙げられます。

価格については、今後主流になれば安定するでしょうし、また着色についても技術が発達しているので、色落ちせずに様々な色で楽しめるようになると予想されます。

お部屋の模様替えや気分に合わせて、ナチュラル感がある籐(ラタン)などと使い分けるのも良いですね。

■アロマリードディフューザーの使い方

1.香料をボトル上部まで入れてから、スティックを挿す

ボトル上部まで香料を入れると香りやすい

ガラスボトルは、口が細くなっており、スティックの吸い上げる力にも限りがあります。香料は必ずボトルの上まで入れましょう。香料の量が少ないと、ボトル内部でスティック内の香料が揮発せずに、スティックの中で香料が固まり目詰まりしやすくなります。

人間の血管のように、常にサラサラに循環させてあげることで、スティックは長持ちしますし、しっかり拡散してくれます。

節約しようとして、香料をチビチビ入れないように気を付けてくださいね。

2.適切な長さのスティックを使う

スティックの長さはメーカーによってまちまちです。ボトルのサイズ×1.5倍~2倍程度が上限でしょう。例えば、ボトルの高さが12cmだとすれば、スティックは16cm~24cm程度にすると良いです。長すぎると、バランスが崩れてボトルが倒れやすいし、短いと、後述するスティックのひっくり返しにくいし、拡散もしづらいです。

3.少量2~3本ずつアロマリードディフューザーに挿す

さらに、スティックは大体5本程度付属しているのですが、まずは3本程度入れてみてください。お部屋の広さによっては、十分香ることもあります。足りなければ本数を増やせば良いと思います。余ったリードは、予備として、ビニールなど密閉する袋に入れて、使用しているスティックが目詰まりした時の交換用として保管しておいてください。

4.1週間に1度はスティックを上下逆さまに

スティックの中央部分を持って、香料がつかっている部分を上にしてください。こうすることで、乾燥しがちな先端がアルコールや香料に浸るので、防腐作用が高まり、また毛細管現象が促され、目詰まりを防ぐことができます。

5.2か月ほどでスティックを交換する

長時間使うと、どうしても目詰まりしたり、スティックにホコリやゴミが付着してしまいます。長くても2か月程度で交換してください。また、表面上はキレイに見えても、中の空洞部分が目詰まりしていることが多く、香りも拡散しにくくなります。

■空間の広さに応じたアロマリードディフューザーの容量を選ぶ

アロマリードディフューザーは、スプレーと違って、お部屋に穏やかに香りが香ることが目的です。6畳程度のお部屋だとできれば100ml以上の中型~大型サイズの容量を選ぶと良いです。50mlなどだと、すぐに減ってしまったり、サイズが小さすぎる=リードスティックの長さも短い、ということで香りが非常に弱く感じしまいます。もちろん、小さなスペースやPC作業中や手元だけ香らせるには、小さなサイズでも構いません。また、天然精油だけで作られた香料だと、比較的香りが弱いです。ある程度合成香料を混ぜた香料は香りが強くコスパも良いです。アロマリードディフューザーは色々試すととても楽しいのでチャレンジしてみてください。

【番外編】アロマリードディフューザー の豆知識

アロマリードディフューザーを長期間使わない時は、購入時の状態に戻す
  • 長期間旅行に行くなど使用しなくなる時 :スティックを抜き、ボトルのキャップや中栓を締める。スティックは劣化しやすいので、エタノールにくぐらせてかるく洗浄し、しっかり乾燥。またはスティックは別売りしているので、ストックとして買い替える方が清潔だし、安く済みます。
  • 香りをアレンジ :精油や香料を持っていれば、少し混ぜてみたり、一からアルコールと混ぜて自作する楽しみ方があります。
  • 香料がドロドロしてきた :スティックを逆さにせずに、長時間放置していると、アルコールだけが瓶の口から気化し、香料だけが残ってしまうため、粘り気が強くなり吸い上げなくなることがよくあります。そんな時は、ドラックストアで購入できる「無水エタノール」を少しずつ様子を見ながら追加して、混ぜてください。多少は吸い上げしやすい状態に戻ることがあります。ただし、基本的には買い替えまたは、香料の交換時期なので、新しいものを購入することも検討してください。
  • リードスティックを選ぶ :最近はカラフルなファイバースティックも登場しています。香りの種類や気分に合わせて、アロマリードディフューザーをカスタムしてみるのも楽しいです。

【番外編②】イグサのスティックを使ったIGUNEMUディフューザー

アロマギフトでは、クラウドファンディングで熊本県の農家さんと一緒に商品を開発しました。

IGUNEMUとは、イグサが持つ睡眠環境を整える力を生かしたアロマシリーズです。

【IGUNEMU詳細】イグサを使ったアロマ商品

イグサを乾燥させると、繊維状の中身で香料を吸い上げることがわかりました。

また近年の研究機関や大学が研究した結果、イグサには睡眠環境を整えることがわかってきました。

リードディフューザー自体の研究ではありませんが、イグサや畳業界にとっては大変明るい話題です。

アロマの商品を生かして、地域応援にも役立てることができます。

現在は個数限定で販売をしています。イグサに似せた和風の少し甘めの草原のような香りです。

【IGUNEMU詳細】イグサを使ったアロマ商品

アロマリードディフューザーを自作するパーツ

NOTO 金木犀アロマオイル FRAGRANT OLIVE OIL 5ml キンモクセイフレグランス オスマンサスOSMANTHUS アロマギフト (金木犀香料5ml)

以上、アロマリードディフューザーの使い方を紹介しましたが、案外簡単なようで奥も深いです。比較的大きなサイズが多いディフューザーなので、まずは、店頭で香りを試してから、好みの香りのディフューザーを見つけると、あとあと後悔せずにすみます。

アロマギフトでは、オリジナルでアロマリードディフューザーを作るのにお勧めな香料も多数開発しています。お試しくださいね。


NOTO 籐ラタン(インドネシア製)5本

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NOTOアロマオイルのショールームがオープンしました。

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市井
市井

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