蘭奢待/黄熟香 正倉院に眠る幻の香りを再構築したイミテーションアロマオイル|アロマギフト

1300年の時を超え、歴史の中で語り継がれる香り。それが「蘭奢待(らんじゃたい)」、別名「黄熟香(おうじゅくこう)」。実際には伽羅(きゃら)と呼ばれる、沈香の中でも最も高貴とされる香木が原型といわれています。
織田信長、足利義政、明治天皇など、名だたる歴史上の人物たちがその香りに魅了されたと伝えられています。この幻の香りを、伝わる範囲の情報で、自社の調香技術を駆使して現代の技術と感性で再構築しました。
正倉院に納められた“幻の香木”

「蘭奢待」とは、正倉院に今も大切に保管されている香木です。
その香りは、誰もが知りながら、誰も嗅いだことがない——。
数百年もの間、皇族や将軍にのみ許された香り。「黄熟香(おうじゅくこう)」とも呼ばれ、香木の中でも最も高貴とされる存在です。
正倉院の特別イベント「正倉院 THE SHOW」 ※2025年7月7日追記
正倉院に納められている“幻の香木”「蘭奢待」に関する最近のイベントは、特別展「正倉院 THE SHOW―感じる。 いま、ここにある奇跡―」内で開催されています。
このイベントは以下の通りです。
- 蘭奢待の香りの再現と公開: 宮内庁正倉院事務所のプロジェクトにより、科学的な分析と調香師の協力で「蘭奢待」の香りが初めて忠実に再現されました。この再現された香りは、展示会場で実際に体験することができます。
- 「正倉院 THE SHOW」での展示:
- 大阪展: 2025年6月14日(土)~8月24日(日)に大阪歴史博物館で開催中
- 東京展: 2025年9月20日(土)~11月9日(日)に上野の森美術館で開催予定
- 五感で楽しむ体験型展示: 「正倉院 THE SHOW」は、大型スクリーンでの映像、高精細な3Dデジタルデータによる宝物の再現、再現模造の展示、そして「蘭奢待」の香り体験など、視覚、聴覚、嗅覚など五感で正倉院の宝物の魅力を体感できる新感覚の展覧会です。(高砂香料工業社が実際に嗅いだそうです)
- 関連トークイベント: 「蘭奢待」の香り再現プロジェクトに迫るトークイベントなども開催されています(例:2025年7月26日に大阪歴史博物館で開催される「科学で紐解く正倉院 ~蘭奢待の香り再現プロジェクトに迫る~」)。
注意点: 蘭奢待は、織田信長らが切り取ったことでも知られる天下の名香です。 特別展「正倉院 THE SHOW」では、正倉院宝物の実物は展示されません。
詳細URL:https://shosoin-the-show.jp/
誰もが知る“知らない香り”を、現代に
実際に焚かれた記録はあるものの、その香りを現代に伝えるものはありません。
それでも、私たちは文献や香木の系譜、そして人々の想像を重ね、蘭奢待が持っていたであろう香りのイメージを丁寧に紡ぎ出しました。
静かで奥深いウッディ、わずかに甘く、澄み切った重厚感。まるで古の時間を封じ込めたような、唯一無二の存在感。
香りの構成

- トップノート:静謐な木肌、微かに感じる爽やかさ
- ミドルノート:香木の深みと甘さ、ややスパイシーな中間層
- ラストノート:沈香のような落ち着き、心を鎮める重厚な余韻
“想像上の香り”を創造するという、極めて難しくも詩的な挑戦。
その一滴一滴に、私たちの香りへの敬意を込めました。
蘭奢待の香りは本当に心を清らかにするの?

蘭奢待は沈香の中でも最高級品とされる「伽羅(きゃら)」に属すると言われています。その香りは非常に複雑で奥深く、嗅ぐ人によって様々な感覚をもたらします。一般的な香木の成分とその効果から、蘭奢待の香りを嗅ぐと期待される気分と、配合されていると予想される主な成分とその効果を5つ、ご紹介します。
蘭奢待の香りを嗅ぐと予想される気分
蘭奢待の香りを嗅ぐと、以下のような気分になると言われています。
- 精神の集中・瞑想: 深く落ち着いた香りは、心を鎮め、精神を集中させる効果があると言われます。瞑想や自己と向き合う時間に最適です。
- リラックス・安らぎ: 重厚でありながらも奥に秘められた甘さや清涼感が、心身の緊張を解きほぐし、深い安らぎをもたらします。
- 高揚感・活気: その稀少性と歴史的背景から、香りを嗅ぐこと自体が特別な体験であり、高揚感や活力を与えることがあります。
- 気品・荘厳さ: 複雑で上品な香りは、空間に気品と荘厳な雰囲気を与え、心の格を高めるような感覚をもたらします。
- 浄化・清浄: 古くから邪気を祓い、空間を清める効果があるとされ、心身ともに清々しい気分になります。
配合されていると予想される成分とその効果
蘭奢待は沈香の一種であるため、沈香に共通する主要な香気成分が含まれていると考えられます。特に伽羅は、一般的な沈香よりも特定の香気成分の含有比率が高いとされています。
- セスキテルペン類(例:アガロスピロール、セスキテルペンアルコール)
- 効果: 沈香の香りの主要な構成要素であり、深みのあるウッディでスモーキーな香りを生み出します。鎮静作用、抗不安作用があると言われ、心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。
- クロモン類(例:2-(2-フェニルエチル)クロモン)
- 効果: 沈香に特徴的な、甘く、ややスパイシーな香りの元となる成分です。リラックス効果や、時には心地よい刺激を与え、気分を高揚させる作用も期待されます。伽羅には一般的な沈香よりもこの成分が少ない傾向があるとも言われますが、その複雑な香りの構成要素の一つであると考えられます。
- ベンゼン誘導体(例:安息香酸メチル、ケイ皮酸メチル)
- 効果: 甘く、バルサミックな香りに寄与し、香りに複雑さや深みを与えます。心の安定や、安らぎをもたらす効果が期待できます。
- 芳香族化合物(特定のフェニルエタノイドなど)
- 効果: 沈香の香りの多面性に寄与し、フローラル、フルーティー、ハーブのようなニュアンスなど、様々な側面をもたらす可能性があります。これにより、香りの複雑さと持続性が増し、嗅ぐ人に多様な感情を喚起させることが期待されます。
これらの成分が複雑に組み合わさることで、蘭奢待の「五味」にも例えられる奥深く、神秘的な香りが生み出され、嗅ぐ人に独特の心理的・感情的な効果をもたらすと考えられます。純粋で前向きな気持ちを取り戻してくれる貴重な香りです。
NOTO蘭奢待アロマオイルと相性が良いブレンドアロマ 10選

NOTO蘭奢待アロマオイルと相性が良く、独自の特徴を持つブレンド案です。お好みや目的に応じて、適度な配合比率でブレンドしてみてください。ディフューザーなどでも楽しめます。
蘭奢待の香りは、重く最後まで残る香りを持つので、相性の良いアロマオイルをブレンドすることでさらに魅力的な純粋な香りを作りましょう!
【ブレンドのポイント】 蘭奢待の濃厚なウッディーさを引き立てるウッディー系や、優雅さを加えるシトラスやオリエンタル系が特におすすめ!
蘭奢待(らんじゃたい)は、沈香の中でも最高峰とされ、その香りは「甘・辛・酸・苦・塩味」の五味をすべて含むと表現されるほど複雑で奥深いものです。特に、沈香特有のウッディで重厚な香りに、ほのかな甘さやスパイシーさが加わった、威厳と気品のある香りが特徴とされます。
この蘭奢待のアロマオイルとブレンドすると良いフレグランス10種と、それぞれのブレンドした香りのイメージを以下にまとめます。
- サンダルウッド(白檀)
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の重厚さにサンダルウッドの温かくクリーミーな甘さが加わり、より深く、瞑想的な和の空間を演出します。お寺の香りをより上品に、穏やかにしたような印象。
- フランキンセンス(乳香)
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の神聖さにフランキンセンスのスパイシーでウッディな香りが重なり、さらに荘厳でスピリチュアルな雰囲気を醸し出します。心が落ち着き、集中力を高めるような香り。
- ミルラ(没薬)
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の深みにミルラの温かくスモーキーで複雑な香りが加わり、エキゾチックで神秘的な奥行きが生まれます。古代の儀式を思わせるような、厳かながらも心を惹きつける香り。
- ベチバー
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の威厳に、ベチバーの土っぽく、大地を感じさせるような香りが加わり、より男性的な力強さと安定感のある香りになります。根源的な力強さを感じる、落ち着いた重厚な香り。
- パチュリ
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待のオリエンタルな側面に、パチュリの土っぽく、やや墨汁のような独特の香りが加わり、さらに深みと複雑さが増します。アンティークな書斎のような、知的で重厚感のある香り。
- ムスク(ホワイトムスク)
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の力強さを包み込むように、ムスクのパウダリーで清潔感のある甘さが加わり、より柔らかく、官能的な印象になります。肌に馴染むような、しっとりとした大人の香り。
- アンバー
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の重みにアンバーの温かく甘く、バルサミックな香りが加わり、非常にリッチでラグジュアリーな印象になります。包み込むような温かさと、深い魅力を感じる香り。
- クローブ(丁子)
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待のスパイシーな側面にクローブの甘く刺激的な香りが加わり、より個性的で暖かみのある香りになります。異国情緒漂う、暖炉のような温かみと情熱を感じさせる香り。
- シナモン(桂皮)
- ブレンドした香りのイメージ: 蘭奢待の奥深さにシナモンの甘くスパイシーで温かい香りが加わり、より親しみやすく、心地よい印象になります。温かいお茶のような、安らぎと活力を与える香り。
- ベルガモット:さわやかさを加えることで、ウッディーさを引き立てます。
香りには個人差があるため、自分自身が心地よい香りを選ぶことが大切です。
蘭奢待の香りを配合した香水
メンズ、レディースの香水にも蘭奢待の香りの香水は見当たりませんが、サンダルウッドなどの香りをイメージした製品が多数販売されています。特に春の季節限定商品として人気が高く、清楚で純粋な香水として世界的にも注目されています。
これらの香水はあくまで例であり、製品の入手可能性やラインナップは地域や時期によって異なる場合があります。
最新の情報を入手するためには、各ブランドの公式ウェブサイトや専門店で確認することをおすすめします。
蘭奢待の精油は存在するのか?

蘭奢待が入手できれば精油を抽出することは技術的に可能ですが、そもそもが非常に希少なので困難でしょう。
以下の理由で特に貴重とされます:
・蘭奢待自体が希少(正倉院に保管)
・精油含有量が少ない(大量の素材が必要)
・香りの質が非常に繊細(抽出過程で変質しやすい)
・代替されるウッディな香りがある(費用対効果)
この香りは、こんなあなたに

- 歴史や文化に深い興味がある方
- 特別な空間や時間を演出したい方
- 和の香り、香木、アロマに魅力を感じる方
- 唯一無二のストーリーを持つ香水を探している方
製品情報

香りの設計には、天然精油や調香素材を使用。ウッディー系のラストノートでブレンドする際にも使えるよう仕上げました。
IFRAという国際的な香料原料の安全な指標に基づき、空間演出用として調合した香りなので安心してお使い頂けます。(お肌に直接つけないようにして、香りをお楽しみください)
香りをまとって目を閉じれば、
正倉院の時代、奈良平安時代の静けさ、歴史の息づかいが、すぐそこに感じられるようです。
※蘭奢待とは東大寺、正倉院に保存されており一般公開はほぼされていません。香りも想像するしか無い状況なので、ジンチョウゲ属の樹木や沈香などの香木や様々な文献を参考に、落ち着く香りに調合されたオイルです。本商品の名称および香りの組成は、東大寺または正倉院を管轄する宮内庁からの承認を得ているものではなく、独自に香りを想像して作成しているものです。また「NOTO蘭奢待アロマオイル」という名前の使用については特段許可を得るものではない汎用名称である旨を確認をとっております。2022.3.16 渉外係様
商品の詳細はこちらから
蘭奢待の香りで“想像する贅沢”を
「幻の香り」と称される蘭奢待(らんじゃたい/ランジャタイ)。
現物を嗅ぐことは叶わずとも、その“想像の余白”こそが最大の魅力です。
現代の技術と感性が描いたこの香りが、
あなたの感性を震わせ、心を静かに解き放つひとときになりますように。
#蘭奢待 #黄熟香 #香木の香り #正倉院の秘宝 #幻の香り #調香師の挑戦 #香水 #アロマ #歴史と香り
NOTO蘭奢待 アロマオイルは日本国内で充填生産
アロマオイルの調合および充填、パッケージングは全て日本国内で行い、日本の技術で丁寧に製品化しています。過去に掲載したブログをご覧ください。
▼【過去記事】NOTOアロマオイル 金木犀アロマオイルの充填工程
NOTOアロマオイル一覧
NOTOには140種類以上のアロマオイルがあります。こちらから確認ができます。

NOTOアロマオイルの店舗、購入方法
NOTOアロマオイルのショールームがオープンしました。 詳しくはこちらの記事をご覧ください。
なお、「NOTOアロマオイル 蘭奢待」などで検索するか、以下のリンクから購入可能です。
NOTOアロマシリーズで様々なアロマオイルをお楽しみください。


免責事項 当サイトでは、プライバシーポリシーに準拠してアフィリエイトサービスを利用しています。また記載されている文章、商品やサービスについてはあくまでもプラットホームを介した紹介なので、自己責任でご利用や情報の活用をお願いします。万が一、使用方法や商品について個別に確認等がある場合は、お手数をおかけしますが、お問い合わせフォームからご連絡ください。内容を確認次第、速やかに対処いたします。