【専門家が解説】リードディフューザーにドライハーブやハーバリウムを使用すると安全?|アロマの香りを楽しむための注意点

NOTOアロマでは、調合された香料を用いたアロマオイルを製造・販売し、約150種類をネットでお届けしています。ご自宅でアロマオイルを使ってアロマスプレーやディフューザーの商品が増え、さらに手作りする方も増えてきました。
香りを暮らしに取り入れる楽しみ方が、より身近になっています。
一方で最近、ディフューザーの内部にドライハーブやドライフラワーのような装飾素材を入れた商品を見かけることが増えてきました。特に、ボタニカル、ハーバリウム(プリザーブドフラワーやドライフラワーを専用オイルに浸し、ガラス瓶に密封した観賞用のインテリア)、ソラフラワー(マメ科のソラの木を加工した造花)なども組み合わせた商品をよく見かけます。
NOTOご利用のお客様から「混合物を香りのする液体に漬け込むことで、何か問題はないのか?」という質問を受けたので、今回まとめてみました。
なお、本記事では、特定の商品や企業を批判する意図は一切なく、香りを安全に楽しむための一般的な注意点を、香料製造業者の立場から情報提供としてまとめます。必ずしも植物素材を入れた商品が良くないという訳ではないことを付け加えておきます。
アロマディフューザーやスプレーに「植物素材」を入れる前に知っておきたいこと
アロマオイルや香料は、空気中に揮発した成分を呼吸を通じて体内に取り込むという特性があります。そのため、ディフューザー内部に入れる素材は、以下の2点を理解しておくことが大切です。
- どのような製造工程を経ているか
- 香料や溶剤と接触した際に何が起こりうるか
特に注意したいのが、「ドライハーブ・ドライフラワー・プリザーブドフラワー(ハーブ)」といった加工植物素材です。
アルコール濃度が高い環境でも「別の注意点」があります
一般論として、アルコール濃度や防腐設計が高い環境では、微生物による腐敗リスクは低下します。しかし、ここで見落とされがちなのが、植物素材そのものの「製造工程」です。
植物加工品は、すべて同じではありません
ドライ加工やプリザーブド加工の過程で、以下の4点を目的として、溶剤や処理液が使われるケースがあります。
- 脱色
- 定着
- 柔軟化
- 防腐
これらは本来、観賞用途を前提として設計されていることも多く、加温・揮発・吸入を想定していない素材である場合もあります。香料やアルコールと接触することで、考えられる可能性は以下です。
- 加工時に使用された成分が溶け出す可能性
- それらを香りとともに吸入する可能性
このように、理論上考えられる点は、知識として押さえておく必要があります。
生花・ドライ・プリザーブドの違いと注意点【一覧表】

以下は、一般的な製造方法と注意点を整理した比較表です。
| 種類 | 主な製造方法 | 特徴 | アロマ用途での注意点 |
|---|---|---|---|
| 生の植物(フレッシュハーブ) | 収穫後そのまま使用 | 自然な香り、水分を含む | 腐敗・カビ・雑菌繁殖リスクが高く、ディフューザー用途には不向き |
| ドライハーブ/ドライフラワー | 乾燥(自然乾燥・機械乾燥など) | 水分が少なく長期保存可能 | 乾燥工程や品質により、粉塵・微細破片の吸入リスクに配慮が必要 |
| プリザーブドハーブ/フラワー | 脱水後、保存処理液に置換 | 着色したものも多い、見た目が美しく柔らかい。保存期間が長いほど溶剤も多く使われている | 製造工程で使用された処理液が、揮発環境下でどう影響するか不明な点がある |
※上記は一般的な情報整理であり、特定製品の安全性を断定するものではありません。
※近年では、溶剤自体も弱アルコール系や、有毒ではない溶剤を用いているこが多いです。空間で吸入する程度では安全とも言えますが、メーカー側が想定している使い方かどうか、を確認することが重要です。
香りを「安全に楽しむ」ための考え方
NOTOアロマでは、香りを楽しむ際に次のような考え方を大切にしています。
- 吸入を前提とする場合、成分の来歴が明確であること (SDS安全データシート、原産地証明書等)
- 本来の用途(観賞用・装飾用)と使用方法が合致しているか
- シンプルな構成ほど、リスク評価がしやすい
香りは目に見えないからこそ、「おしゃれ」「雰囲気が良い」だけでなく、何が空気中に広がるのかという視点が重要です。
アロマを楽しめる商品と出会えると良いですね!
よくある質問(FAQ)|一般の方からの疑問
Q1. ドライハーブをリードディフューザーに入れるのは危険ですか?
直ちに危険と断定できるものではありません。ただし、ドライハーブやプリザーブド素材は本来、香りを加温・揮発させて吸入する用途を想定して作られていない場合もあります。製造工程や素材の来歴が不明なものを使用する際は、慎重に判断することが大切です。
Q2. 天然素材のリードスティックもは危険ですか?
植物由来のリードスティックを入れること自体もどうなのか?という議論はありますが、スティックはすでに一定の歴史があり、生産~加工までの実績があるといえます。もちろん『空間で吸入する用途』で前加工されたスティックを使用していることが前提です。ラタン(籐の素材)やバンブーなども有名ですが、これらはアロマリードディフューザー目的で製造~製品化されています。しかし、中には溶剤を加工している商品もあるので、この点も見分けることが大切です。
Q3. アルコール濃度が高ければ、植物を入れても安心ですか?
アルコール濃度が高い場合、一般的に腐敗や雑菌繁殖のリスクは低下します。ただし、植物素材の加工工程で使用された成分が、アルコールに溶け出す可能性については別の視点で考える必要があります。腐らない=何でも安全、とは限らない点に注意しましょう。
Q4. 見た目を楽しみたい場合、どうすればよいですか?
香りを拡散する容器と、装飾を楽しむアイテムを分けて考えるのも一つの方法です。ディフューザーは香り専用、ドライハーブやプリザーブドフラワーは観賞用として飾ることで、香りとインテリアの両方を安心して楽しめます。
まとめ|知識があると、香りの楽しみ方はもっと広がる
ディフューザーにドライハーブやプリザーブド素材を使用すること自体を否定するものではありません。ただし、以下を理解した上で選択することが、香りを長く楽しむための一歩になります。
- 製造工程
- 想定用途
- 吸入という使用環境
NOTOアロマでは、調合された香料やアロマオイルを通じて、楽しんで香りを楽しむための情報提供を大切にしています。
今後も、一般の方にも分かりやすく、香りに関する正確で中立的な情報を発信していきます。
業務用香料・原料について
NOTOアロマオイルでは、事業者向けに業務用香料・アロマオイルの提供や、ブレンド・香り企画に関する相談も承っています。
香りビジネスの立ち上げや見直しを検討されている方は、業務用ラインをご覧ください。
NOTOアロマオイル一覧
NOTOには約150種類のアロマオイルがあります。こちらから確認ができます。

NOTOアロマオイルの店舗、購入方法
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