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2019.12.10 アロマテラピー

香りの構造と、好かれる香りを選ぶ5つの方法


自分が好きな香水でも、他人にとっては苦手なことがあります。

食べ物の味覚に好みがあるのと同じく人間の嗅覚にも同じことが言えます。

食べ物の場合は、それぞれ違うメニューをオーダーすれば、みんなが楽しめます。

一方で、アロマや香水は、知らず知らず周りの人にも香りがしてしまうので迷惑になることがあり、やむを得ず香りをつけない、という我慢する時もあります。

でも、せっかくなら色んな香りを楽しめるようになりたいですよね。

嗅覚を認知する構造を理解すると、香りの幅が広がるかもしれません。

”におい”のルートにより、香りの感情は変わる

においの物質は、下記のようなルートで伝わります。

  1. 鼻の穴(鼻腔)
  2. 嗅上皮、嗅細胞
  3. 嗅球

1〜3については、すごい短い距離なのでほんの一瞬で電気信号化されます。

さらに、4の脳にも電気信号としてさらに素早く伝達されます。

人間の嗅覚は味覚や視覚よりも最も原始的で、脳にもダイレクトに刺激が伝わると言われています。

香りの個人差はどこで生まれるか


最後の到着地点の「脳」。

脳の中でも香りの電気信号が行きつく先は、大脳辺縁系、旧皮質や偏桃体や海馬など。

その経由する先や行き着く先によって、様々な感情が生まれます。

●偏桃体
生命の安定や危機、好き嫌いを感じる

●海馬
過去の記憶と関連させる、懐かしさや親しみを感じる

●前頭野
個体の識別を判断、この香りが柑橘系なのか、お花なのか?など

●旧皮質
生理的欲求にもつながる、情緒、イライラやリラックス

他にも伝達する神経によっても複雑に分岐したり統合されたり、また、視覚や聴覚とも総合して、「この香りは好き、嫌い」と判断されます。

どんなに素晴らしい調香師でも、世界中の人を虜にする香りを創るのは不可能とされているのは、こういう理由があるからです。

好かれる香りを選ぶ5つの考え方

自分でアロマスプレーを作ったり、店頭で香水を購入したり、また最近ではインターネットで香りを嗅がずに香りの良しあしを判断する機会も増えています。

少しでも多くの人に好まれる香りを作る、選ぶための方法は上記の脳の感覚を意識したブレンドをお勧めします。

  • いつ使うか
  • どこで使うか
  • 誰が使うか
  • どんな気持ちになりたいか
  • なぜ?そもそも香りは必要か?
いわゆるTPOに合わせて使うということです。

例えば、いつ?朝なのか夜なのか。朝だったら、ハーブやかんきつ系を多く配合する、夜だったら、リラックスや気分の落ち着くラベンダーを中心にする、などです。

これは、精油自体の特性からアプローチした方法です。

また、脳の構造を偏桃体を刺激することで、理屈抜きで香りを好きにさせるという、香りの感じるルートから逆算する方法もあります。

それぞれのアロマのブレンドについては、別の機会にご紹介したいと思います。

一番大切なのは、最後の「なぜ?そもそも香りは必要か?」です。

香りがある状態が素晴らしい、というのは、”アロマ信者”の妄想、幻想に過ぎません。

アロマのある生活をしていると、ついついアロマは世界で最高のアイテムと勘違いしがち。

実は香りが強すぎたり、毎日同じ香りを嗅ぐと感覚は麻痺していきます。

香りが無い方が、街中の香りを感じたり、人間の生まれ持った感覚は研ぎ澄まされることもあります。

相手の立場にたって、考えるということが一番大切かもしれませんね。

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